手這坂(てばいざか・てんばいざか)
常北町石塚(現・城里町) 路線 国道123号
地図で確認
常北町石塚の北に在る国道123号の坂。急勾配とS字ヘアピンカーブは,国道整備が進んだ平成の世において,名物とも呼べる難所である。
昔は,両手をついて這いあがるように登るような急坂だったので,「手這坂」と名が付いている。正式には「てばいざか」と読むが,地元では「てんばいざか」と呼ぶ。桂史紀要12号「手這坂と田端」によると,昔はほぼ直登していたが,明治初期に水戸の刑務所の受刑者を動員し,勾配を殺したS字の坂にしたという。その後,幅員拡張などの改修がなされたものと推測する。
常北の北の玄関に当たる手這坂は,国道ともあって大型車の往来も激しいかった。しかし,平成27年7月17日の国道123号桂常北バイパスの一部(延伸)開通により大型貨物車の往来が制限されている。手這坂の代替として城里高架橋が建設されたが,この橋は,計画建設当初「手這坂高架橋」という仮称だった。個人的には,手這坂を踏襲して欲しかったが,城里町の意向が働いたのだろう。※城里高架橋自体は平成27年3月30日開通。この名物坂も,バイパスが桂側で現道と直接繋がれば完全に旧道扱いとなる。もしや,廃道となる可能性もある。
茂木・桂・御前山方面
急勾配とヘアピンカープがかなり印象的。
↓八溝山がうっすら見える
右折すると千代橋
↓ 平成15年春頃に開店した「セブンイレブン 手這坂店」
平成27年3月に開通した城里高架橋(奥)