月居隧道 つきおれづいどう
完成年 明治19年 延長 273米
大子町袋田-大子町小生瀬
明治19年の隧道がいまでも現役で残っているという。大抵はこの珍しい信号機に気が行くが,僕はこの歴史は古さに心惹かれる。
月居峠は袋田-小生瀬の境である月居山の鞍部を通る屈曲の多い急な坂道で,人馬の往来には危険と困難がつきまとった。月居隧道は明治17年に起工し開削には,水戸の囚人三百人の労役が投じられ,3年掛かりで完成した。<大子町史通史編下巻 による>
この「月居隧道」開通以来,大子-里美・高萩の主要県道として活躍してきたが,昭和51年に新月居トンネル(当時は有料)が完成すると交通の一線から退いた。そして,今は静かな,近くに住む人たちの生活道・もしかしたら一連の峠道の紅葉の密かな観光道になっているかもしられない。
高萩・生瀬方面
完成は明治だが昭和に改修されており,当時の面影はないようである。
生瀬側は切通しになっている。
大子 袋田方面
写真があまりよくなくて ごめんなさい。
内壁はボコボコがいっぽいある。なんか不気味。
↓ 赤線の新月居トンネルと月居隧道は高低差の中で交差している。