銀杏坂 いちょうざか
  水戸市宮町・三の丸  路線 国道50号

 水戸駅から西に延びる大通り(国道50号)は正しく水戸の中心市街地。この通りの東端にあたる水戸駅から水戸中央郵便局の交差点までの緩やかな坂を「銀杏坂」という。坂の下の北側にイチョウの大樹が在ることからこの名がついているが,元々の銀杏坂はこの坂ではなく,その大イチョウから三の丸小学校へ通じる細い急坂である。
 現在の銀杏坂は明治20年に新たに切り開かれた道。それまでは,道の原型すらない。堀の一部だったり,大部分は東照宮の神域で広大な森林が生い茂っていた。現在の銀杏坂が造られたきっかけは,明治19年12月30日の大火であった。これ機に,当時の県知事・安田定則が旧城下町の大改造を行ったことでこの道が造られた。明治22年には坂下に水戸駅が開設した。(常陽藝文 2005/6月 参考)




↑ 右折が「旧銀杏坂」







水戸駅方面

坂と峠


表紙目的地までが目的地(聡の館 別館)