国道6号「陸前浜街道・磐城相馬街道」

            勝田(ひたちなか市枝川〜那珂町笠松)

 ひたちなか市の西部を縦貫する国道6号は,歴史的にも水戸と仙台を結ぶ磐城相馬街道に枝川・田彦と二つの宿駅が置かれており,それに今の国道6号にほぼ沿う。昭和49年内には勝田市内全域約8粁が全線4車線となり現代版磐城相馬街道として堂々たる道だ。

 勝田というのは平成6年11月に海沿いの那珂湊市と合併しひたちなか市になる以前の市名だが,勝田の市街地は大きく逸れる為 厳密には元来の勝田は通らない。昭和30年以前の町村単位を用いると川田村と佐野村を通る。そのためバイパスと言う印象を得てしまうかも知れない。
 しかし,勝田は全体的に工業都市な為そういう風情は味わえる。
 現国道6号では水戸大橋で那珂川を渡り,ひたちなか市に入る。那珂台地に上がる坂を登ると市毛十字路付近では店は多いが,そこを過ぎると日立製作所の大規模な工場街が右側に横たわる景色が多い。しかし,工場自体は立ち木に囲まれ露骨には見えないが,その雰囲気が「勝田」なのだ。

 「ひたちなか」といってしまうと那珂湊が加わるためなんとなく違う気がする。
 

水戸大橋より散歩開始。


戀情の道

目的地までが目的地(表紙)