初代銚子大橋 ちょうしおおはし
  完成 昭和37年11月  橋長 1203.2m
  千葉県銚子市唐子町-茨城県波崎町明神前
(現・神栖市)
                           路線 国道124号

 日本一の流域面積を持つ利根川。特に河口付近の川幅は雄大で,橋を架けられるようになったのは戦争から17年後のことで差ほど昔ではない。多くの人々が待ちわびていたに違いない。今では計り知れない喜びがあったであろう。

 茨城県側の波崎町は,経済的にも文化的にも銚子市に依存していた。架橋は町民の念願。それまでは町営渡船と昭和27年に就航した自動車渡船があったが,昭和30年代に利用客が増していた。架橋に向けて昭和32年に道路公団による調査が行われ,同35年着工,同37年12月10日念願の開通に至る。料金所は波崎側に設置され,自動車120円・軽自動車20円・自転車10円・徒歩5円であった。交通量の増大により昭和49年5月23日に無料化された。(角川日本地名大辞典 茨城県 参考)

 当時は国内最大級を誇った銚子大橋だが,車の大型化や塩害の影響による老朽化により,現在架け替えが行われている。
 2代目は平成17年9月着工され,平成21年3月24日には橋梁中央部が開通し,老朽著しい旧橋中央部を迂回させている。そして,平成25年3月7日に架け替えが全て完了した。
 
 作者はこの初代銚子大橋に憧れていて,一度渡って写真を撮り「目的地までが目的地」に掲載したいと切望していましたが,残念ながら足を運ぶことが出来ませんでした。新銚子大橋の一部開通の情報を知り,なんとか掲載したいとmixiを通じて写真をお願いいたしましたところ,ご親切な方に閉鎖前に写真を撮ってきて頂きました。お陰でこの歴史的な銚子大橋を掲載できました。深く御礼申し上げます。

関連項目:2代目銚子大橋


写真提供「ぐう」と「のんびりゆっくりほっと物語」
http://noborichoshi.blog109.fc2.com/
 

茨城県波崎方面





左の橋が2代目。平成21年3月24日から中央部のみ開通。
今は初代大橋の中央部は閉鎖させていてる。

「震度5以上銚子大橋通行止」























千葉県銚子方面






写真提供「ぐう」と「のんびりゆっくりほっと物語」
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関連項目:2代目銚子大橋

愛橋全集  表紙目的地までが目的地(聡の館)